Advertisement

iPhoneの「Vocal Shortcuts(ボーカルショートカット)」でできること:45種類のアクション一覧

Device・App
この記事は約9分で読めます。
【PR】 本投稿にはアフィリエイト広告が含まれています

 本投稿は、以下の端末とバージョンを使い、執筆時点の情報を基に作成しています。

  • iPhone 16 / iOS 18.2.1

TL;DR

– iOS18の「Vocal Shortcuts(ボーカルショートカット)」は、特定の言葉や音でiPhoneを操作する機能

– 操作可能なアクションは全45個(システム系が23個、アクセシビリティ系が22個)

– 使用時に「Hey Siri」「Siri」の発声は不要

Vocal Shortcuts(ボーカルショートカット)とは?

  「Vocal Shortcuts(ボーカルショートカット)」 を使用すると、特定の言葉や音でiPhoneを操作することができます。典型的な言い回しが難しい人でも、音による端末操作を可能にするアクセシビリティ機能です。

 私のiPhoneには、Vocal Shortcuts向けのアクションが全45個用意されています(英語のみ対応のアクションを含む)。この投稿では、その全アクションと動作内容を纏めました。

Advertisement

「ボーカルショートカット」の使用方法

  1. セットアップ画面に進む
  2. カスタム語句を入力する
  3. 音声を録音する
  4. アクションの追加(任意)
  5. 音声操作のテスト
1. セットアップ画面に進む

 Settings(設定)⇨ Accessibility(アクセシビリティ)⇨ 下にスクロールしてVocal Shortcuts(ボーカルショートカット)⇨ Set Up Vocal Shortcuts(ボーカルショートカットを設定)に進み、セットアップを開始します。

2. カスタム語句を入力する

 対象のアクション(カメラ、スクリーンショット・・)を選択したら、カスタム語句を入力します。例えば、スクリーンショットであれば、「スクショ」でも大丈夫です。

iPhoneのボーカルショートカットのカスタム語句登録
自分が言いやすい語句を入力
3. 音声を録音する

 入力したカスタム語句に近い発音で、音声を録音します。この音声が、ボーカルショートカットの操作音声になります。

4. アクションの追加(任意)

 Settings(設定)⇨ Accessibility(アクセシビリティ)⇨ 下にスクロールしてVocal Shortcuts(ボーカルショートカット)に進み、Add Action(アクションを追加)をタップします。

 以降の操作は、前項2・3と同様です。

5. 音声操作のテスト

 アクションを実行したいタイミングで発声します。

 前項1・2・3の通りに設定した場合、特に問題がなければ、「スクショ」の発声でスクリーンショットが自動で撮影されます。

使用上の留意点

1. マイクが常にOnになる

 ボーカルショートカットを使用中は、マイクが常に聞き取り状態(ステータスバーにマイクランプが表示)になります。

 マイクをOffにしたい場合は、ボーカルショートカットをOffにする必要があります。

iPhoneのボーカルショートカット使用中に点灯するランプ

ボーカルショートカット使用中に点灯するランプ(マイクがOnになっていることを示す)
2. 使用時の「Hey Siri」は不要

 アクション設定後は、録音した語句を発声するだけで端末操作が可能です。「Hey Siri」や「Siri」を言う必要はありません。

「ボーカルショートカット」対象のアクション45個

1. Siri

 Siriを起動します。

2. Spotlight

 Spotlight検索バーを表示します。

3. App Switcher(アプリスイッチャー)

 バックグラウンド起動しているアプリを表示します。

4. Action Button(アクションボタン)

 アクションボタンを操作します。

5. Camera(カメラ)

 カメラを起動します。

6. Camera Control(カメラコントロール)

 カメラ起動時に使用すると、写真を撮影します。

7. Camera Control Double Light-Press(カメラコントロールを2回軽く押す)

 カメラ起動時に使用すると、カメラコントロールの設定(露出、被写界深度・・)が開きます。

8. Camera Control Light-Press(カメラコントロールを軽く押す)

 カメラ起動時に使用すると、カメラコントロール調節が開きます。

9. Control Center(コントロールセンター)

 iPhoneのコントロールセンターを開きます。

10. Shake(シェイク)

 直前に入力した内容を取り消します。

11. Screenshot(スクリーンショット)

 スクリーンショットを撮影します。

12. Flashlight(フラッシュライト)

 フラッシュライトのOn/Offを切り替えます。

13. Home(ホーム)

 ホーム画面に戻ります。

14. Scroll Up(上にスクロール)

 画面を上にスクロールします。

15. Scroll Down(下にスクロール)

 画面を下にスクロールします。

16. Front Camera(前面カメラ)

 自撮りカメラを起動します。

17. Lock Rotation(画面の向きをロック)

 画面固定のOn/Offを切り替えます。

18. Lock Screen(画面をロック)

 画面ロックします。

19. Reachability(簡易アクセス)

 片手でiPhoneを使用中でも画面上部に指が届くように、スクリーンの上半分を下にスライドさせます。

iPhoneの簡易アクセス画面

画面上部がスクロールする「簡易アクセス」
20. Notification Center(通知センター)

 通知センターを開きます。

21. Volume Up(音量を上げる)

 音量を上げます。

22. Volume Down(音量を下げる)

 音量を下げます。

23. Visual Intelligence

 Visual Intelligenceを起動します(要Apple Intelligence、英語のみ)。

Advertisement
24. AssistiveTouch

 AssistiveTouchのOn/Offを切り替えます。

 AssistiveTouchをOnにすると、画面右下に表示されるアイコンから、端末操作、通知センター、コントロールセンター等にアクセスできるようになります。

iPhoneのAssistiveTouch画面

「AssitiveTouch

25. VoiceOver

 VoiceOver(画面に表示される情報を読み上げる機能)のOn/Offを切り替えます。

26. Accessibility Shortcut(アクセシビリティショートカット)

 アクセシビリティショートカットに設定しているアクションを起動します。

27. Color Filters(カラーフィルタ)

 カラーフィルタ(画面色彩をコントロールする機能)のOn/Offを切り替えます。

28. Switch Control(スイッチコントロール)

 スイッチコントロールのOn/Offを切り替えます。

29. Zoom(ズーム)

 Zoom(3本指を使った画面ズーム、画面スクロール機能)のOn/Offを切り替えます。

30. Zoom Controller(ズームコントローラ)

 Zoom機能で使用するコントローラーの表示/非表示を切り替えます。

iphoneのズームコントローラ

「ズームコントローラ」

31. Background Sounds(バックグラウンドサウンド)

 背景音(波音、雨、川のせせらぎ、夜・・)のOn/Offを切り替えます。

32. Full Keyboard Access(フルキーボードアクセス)

 フルキーボードアクセス(Magic Keyboardなどの物理キーボードによるiPhone操作)のOn/Offを切り替えます。

33. ホバー入力

 ホバー入力(専用のテキスト入力バーを表示する機能)のOn/Offを切り替えます。

iPhoneのホバー入力

大きい文字サイズ表示も可能な「ホバー入力」
34. Music Haptics(ミュージックの触覚)

 ミュージックの触覚(曲に合わせたタップやバイブレーション)のOn/Offを切り替えます。

35. Live Speech(ライブスピーチ)

 文字入力の内容を読み上げます。

36. Live Recognition(ライブ認識)

 ライブ認識(カメラによる画像・テキスト認識)を起動します。

 VoiceOverがOnの時はショートカットボタン、Offの時はMagnifier(拡大鏡)を使って認識します。

iPhoneのライブ認識のショートカットボタン

VoiceOverがOn時に表示される「ライブ認識」のショートカットボタン
37. Dim Flashing Lights(刺激的な光の点滅を検知時に暗くする)

 動画内の継続的な光の点滅を検知して、自動的に暗くする機能です。

38. Classic Invert(反転 (クラシック) )

 Classic Invert(ディスプレイ全体の色を反転する)のOn/Offを切り替えます。

39. Smart Invert(反転 (スマート))

 Smart Invert(画像や一部アプリなどを除くディスプレイの色を反転する)のOn/Offを切り替えます。

40. Magnifier(拡大鏡)

 拡大鏡(カメラによる画像・テキスト認識)を起動します。

41. Speak Screen(画面の読み上げ)

 Speak Screen(画面表示中のテキスト読み上げ機能)のコントローラーを起動して、テキストを読み上げます。

42. Vehicle Motion Cues(車両モーションキュー)

 車両モーションキュー(乗り物酔いを軽減する機能)のOn/Offを切り替えます。

43. Control Nearby Devices(近くのデバイスを操作)

 同じAppleアカウント、同じWifiネットワークにある操作可能なデバイスを検知します。

44. Voice Control(音声コントロール)

 音声コントロール(様々な端末アクションを音声操作する機能)のOn/Offを切り替えます。

45. Live Captions

 Live Captions(音声のリアルタイム文字起こし機能)のOn/Offを切り替えます(英語のみ)。

まとめ

 iPhoneのVocal Shortcuts(ボーカルショートカット)は、特定の言葉や音で端末を操作するアクセシビリティ機能です。使用時はマイクが常時Onになることに留意する必要があります。

関連記事はこちら //

Googleが「Gemini Live」をリリース!AIが回答中でも質問可能な「Interrupt」モードが魅力
Googleは、今年5月のGoogle I/Oで発表した「Gemini Live」を正式にリリースしました。10種類の音声、「Interrupt」モード、バックグラウンド使用などの機能が搭載されています。
やりたい事を1回のプロンプトで:GeminiのMulti Extension(マルチエクステンション)で効率アップ
Googleは、Google WorkspaceやMapsなど拡張機能の連携強化を発表しました。複数アプリを跨いだタスク処理が、1度のプロンプトで実行可能になります。
Macの通知読み上げ機能「Spoken Content(読み上げコンテンツ)の使用方法
Macの「Spoken Content(読み上げコンテンツ)」を活用すると、音声で通知内容を把握することができます。最近充実し始めたAI関連の通知を、効率良く把握できることも大きな利点です。
タイトルとURLをコピーしました