TL;DR
– Alexaプラスの新しい開発ツールは、Early Accessプログラムとして今後展開予定
– 新SDK(Action / Web Action / Multi-Agent) がAI機能をサポート
– 従来のスキル開発ツールは引き続き使用可能、ただ新ツールはAlexaプラス向けに拡張
開発者向けAlexaプラス

引用元: aboutamazon.com
Amazonは、次世代のAIアシスタント「Alexa+ (アレクサプラス)」の発表と合わせて、開発者サイトで対話型エージェントの新しい開発基盤について述べています。以下の3つを実現する「新しいSDK」が主な内容です。
- AIによる自然な対話フロー ・・・ ユーザーの求めるアクションを適切に解釈
- QRコードを使用した外部リンク ・・・ アカウントリンクや支払いをスムーズに
- パーソナライズされた体験 ・・・ ユーザーの履歴や嗜好に基づいた提案
これまでのスキル開発と何が変わる?
従来のAlexaスキル開発では、開発者側がユーザーの発話を細かく設定し、「ちょっとよくわかりませんでした」のエラー送出を抑える必要がありました。
しかし、Alexaプラスの場合は、自然な対話フローによるアクション実行が期待されるため、例えば、
- 「空調をxx℃に設定して」(コンピュータが認識できるような言葉遣い)
ではなく、
- 「ちょっと部屋が寒いなぁ」(曖昧な言い方でも意図が伝わり、空調をコントロールする)
のような「AI推論」を前提としたサービス構築が可能になります。この部分が、従来のスキル開発とは大きな違いになります。
既存の開発ツールはどうなる?
Amazonは、新SDKへのEarly Accessプログラム参加者を募集しており(日本から参加できるかは不明)、今後数ヶ月で随時展開していくと述べています。
また、既存のスキル開発ツールについて、Amazonは引き続き使用可能と述べていますが、いつまでサポートされるのか現時点では明らかになっていません。

新SDKの概要
開発者サイトにある新しいSDKの概要です。
1. Alexa AI Action SDK
ユーザーの発話に対して、AIによる推論とタスク処理を実行する機能を提供します。
チケット情報の取得、レストランやアクティビティの予約など、現実世界のタスクをタイムリーに処理することが可能になります。
2. Alexa AI Web Action SDK
ユーザーに代わってWebサイトのサービスを実行するエージェント機能を提供します。
タスクと手順をローコードツールで定義しながら、開発を進めることが可能です。
3. Alexa AI Multi-Agent SDK
音楽や計算など、特定分野に特化したAIエージェントを提供します。
まとめ
次世代AIアシスタント「Alexa+(アレクサプラス)」の開発者向けツールとして、Amazonは新しいSDKの提供をアナウンスしました。ただ、本格的な展開時期については未定となっています。
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