TL;DR
– Gemini Liveの動画共有機能は、日常や仕事シーンの問題解決をサポート
– AIが認識できない部分は、ユーザーが補足しながら会話を進めるのがコツ
– 無用なデータ共有をしないように十分注意する
ユーザーの「今」を共有する
Gemini Liveに、ストリーミング映像の共有機能が搭載されました。Gemini Advancedユーザー向けに提供されており、モバイルアプリで使用することができます。
Gemini Liveを起動して、左下のビデオアイコンをタップするだけで、リアルタイム映像の共有がスタートします。そのまま画面越しに会話できるので、使い方はとても簡単です。
ただ、Geminiが全てを正しく認識できる訳ではなく、回答にはAIの「推論」も含まれています。より効果的なサポートや問題解決に繋げるためには、ユーザーが状況を補足しながら会話を進めていくことが重要になります。
5つの使用例を紹介
1. レジャーや旅行のお供に
地元の料理や特産品について調べたり、海外であれば看板やメニューの翻訳などに活用できます。
2. 「ピンポン玉はどこにありますか?」
以下の動画を見せた後、「ピンポン玉はどこにありますか?」と質問しましたが、間違えずに答えてくれました。
3. 映像内容について質問する
- 「最初に映ったテレビの前には、何が置いてあった?」
- 「通り過ぎた車の色は、何色だった?」
のように、内容を遡って質問することができます。
4. 機械やデバイスの使い方を教えてもらう
以下の4つを試してみました。
- 掃除機のフィルターの取り付け方
- 保温ポッドの上蓋の開け方
- リビングにある画面付きインターホンの音量を変更する
- Echo Show端末を使ったアラームの設定
映像の角度を変えてみたり、一緒に操作してみたり、補足を入れながら会話を進めていくと、効果的な問題解決に繋げることができます。
5. デザインやレイアウトの変更
見た目のアイデアが欲しい時は、映像を共有しながら、
- 「このテーブルに合う椅子は何色?」
- 「家具の配置はこれで良いかな」
のように聞いて、アドバイスを得ることができます。
データの取り扱いに十分注意する
不要な映り込みを避ける
映像を共有する際は、不要な映り込みを避けたり、プライバシーに十分配慮するなど、ユーザー側の工夫が求められます。
また、ユーザーが気づかないままデータを共有してしまう可能性もあるため、使用する前に周囲や画面を確認することが重要です。
Googleとのデータ共有について
GeminiアプリアクティビティがOnになっていると、映像データも会話履歴として保存されます。
保存された映像データを確認するには、会話履歴の一覧にアクセスして、データをダウンロード(以下画像参照)する必要があります。

「詳細」をタップすると、ダウンロード画面に進む
また、GeminiアプリアクティビティがOnの場合、会話履歴は人間のレビュアーによって閲覧される場合があります。Googleは、プライバシーを保護する措置として、
「レビュアーがチャットを閲覧したりアノテーションしたりする前に、そのチャットをユーザーのGoogle アカウントから切り離しています。」
と述べていますが、映像データについては人物がそのまま映し出される可能性もあるため、注意が必要です。
まとめ
Gemini Liveの新機能により、AIとリアルタイム映像を共有しながら会話することが可能になりました。視覚と音声を融合したUXは、問題解決のスピードを一段と早めます。但し、データの取り扱いには十分注意する必要があり、ユーザー側の工夫が求められます。
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