TL;DR
– ChatGPTのAdvanced Voice Modeには、ストリーミング映像の共有機能がある
– 旅行サポートから機械操作のアドバイスまで、幅広いタスクに活用可能
– 無用なデータ共有をしないように十分注意する
「今、見てるもの」を共有する
ChatGPTのAdvanced Voice Modeには、リアルタイム映像の共有機能が搭載されています。Plus・Proユーザー向けの機能で、モバイルアプリから使用することができます。
Advanced Voice Modeを起動して、左下のビデオアイコンをタップすると、カメラ映像の共有がスタートします。そのまま画面越しに会話できるので、使い方はとても簡単です。
ただ、ChatGPTが全てを正しく認識できる訳ではなく、回答にはAIの「推論」も含まれています。より効果的なサポートや問題解決に繋げるためには、ユーザーが周りの状況を補足しながら会話を進めていくことが重要になります。
使用時間に注意
Plusユーザーの場合でも、この機能の使用可能時間は1日15分程度です。今後の改善に期待したい部分ですが、現時点では活用シーンをよく見極める必要がありそうです。
4つの活用例を紹介
1. レジャーや旅行のお供に
地元の料理や特産品について調べたり、海外であれば看板やメニューの翻訳などに活用できます。
2. 映像内容について質問する
- 「さっき映ったテレビの前には、何が置いてあった?」
- 「通り過ぎた車の色は、何色だった?」
のように、内容を遡って質問することができます。
3. 機械やデバイスの使い方を教えてもらう
以下の4つを試してみました。
- 扇風機の羽根を取り外す方法
- 保温ポッドの上蓋の開け方
- リビングにある画面付きインターホンの音量調節
- Echo Show端末を使ったアラームの設定
映像の角度を変えてみたり、一緒に操作してみたり、所々で補足を入れながら会話を進めていくと、問題解決に辿り着くことができます。
4. デザインやレイアウトの変更
見た目のアイデアが欲しい時は、映像を共有しながら、
- 「このテーブルに合う椅子は何色?」
- 「家具の配置はこれで良いかな」
のように聞いて、アドバイスを得ることができます。
データの取り扱いに十分注意する
不要な映り込みを避ける
映像を共有する際は、不要な映り込みを避けたり、プライバシーに十分配慮するなど、ユーザー側の工夫が求められます。
また、ユーザーが気づかないままデータを共有してしまう可能性もあるため、使用の前に周囲や画面を一度見返すことが重要です。
OpenAIとのデータ共有について
Data Controls(データコントロール)の設定で、
- 「Include your audio recordings(音声記録を含める)」
- 「Include your video recordings(動画記録を含める)」
がOnになっていると、ユーザーの音声や映像データは、モデルの学習に使用される可能性があります。
OpenAIのユーザーデータ取り扱いについては、公式サイト内のFAQに詳細が記載されています。Data Controls(データコントロール)の設定と合わせて、内容を事前に確認することが重要です。
まとめ
ChatGPTのAdvanced Voice Modeは、リアルタイム映像を共有しながら会話することが可能です。視覚と音声を融合したUXは、問題解決のスピードを一段と早めます。但し、データの取り扱いには十分注意する必要があり、ユーザー側の工夫が求められます。
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