TL;DR
– OpenAIは、ユーザーの会話履歴を参照するChatGPT新機能をリリース
– 直近の会話を含む幅広いデータからユーザーを学習し、回答をパーソナライズする
– Temporary chat(一時チャット)などを活用して、不要なデータ参照を避けることも可能
ユーザーをより深く理解
OpenAIは、Plus・Proユーザー向けに「Reference chat history(チャット履歴を参照する)」機能を、新たにリリースしました。
この機能は、従来の「Reference saved memories(保存されたメモリを参照する)」とは異なり、過去の会話履歴自体を幅広く参照します。
Geminiにも同様の機能が搭載されていますが、ChatGPTの場合はちょっと変わった使い方があります。それは、
- 「私のこと、覚えていますか?」
と質問することです。
試してみると、ChatGPTは過去の会話内容を列挙するだけでなく、「あなたは、細かいことにも拘るタイプですよね」のように、私自身の印象についても回答しました。
「会話するほど、ユーザー理解が進む」というUXは、既に現実味を帯びつつあります。
使用手順
- Memoryの設定画面を開く
- 「Reference chat history」を有効にする
1. Memoryの設定画面を開く
ChatGPTの設定画面からPersonalization(パーソナライズ)に進み、Memoryの設定画面を開きます。
2. 「Reference chat history」を有効にする
「Reference saved memories(保存されたメモリを参照する)」を有効にすると、「Reference chat history(チャット履歴を参照する)」の設定も、自動で有効になります。

Reference chat historyをOnに
覚えてほしい内容は、ユーザーがコントロールする
「Reference chat history」は、データベース(過去の会話履歴)の質が性能を大きく左右します。
OpenAIは、より良いユーザー体験を実現するために、幾つかのデータコントロール手段を提供しています(詳細は公式サイトのFAQを参照)。
1. Saved memories(保存されたメモリ)
ChatGPTの設定画面から、Personalization(パーソナライズ)→ Manage memories(メモリを管理する)の順に進むと、保存されたメモリの一覧を確認することができます。
保存されたメモリは、ChatGPTが参照するデータ対象なので、不要な情報は削除します。
2. 会話履歴
左サイドバーに表示されている会話履歴、及びアーカイブされている会話履歴から、不要なものを削除します。
3. Temporary Chat(一時チャット)の活用
Temporary Chat(一時チャット)を使用した会話は、参照データの対象になりません。また、Temporary Chatを使用中は、履歴を参照することもありません。

「Temporary Chat(一時チャット)」を活用する
4. 「忘れて」と言う
ChatGPTが不要な情報を学習していた場合は、「忘れて」と個別に指示することができます。
5. Reference chat history のOff
「Reference chat history」をOffにすると、データから得た学習情報は30日以内に削除されます。
まとめ
会話履歴の参照機能は、ユーザーにパーソナライズされた会話UXを提供します。データの削除や一時チャットを活用することで、ChatGPTの学習を制限することも可能です。
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