TL;DR
– Notesの録音・文字起こし機能は、日本語・英語を含むマルチ言語に対応
– 通話音声の録音も可能、話者ラベル付きで文字起こしを表示する
– Apple Intelligenceを使用すると、文字起こし内容の要約を取得できる
Notesアプリ + 音声データ
iOS18から、Notes(メモ)に録音と文字起こしの機能が追加され、音声データが一層管理しやすくなりました。Apple Intelligenceを使用すると、文字起こし内容の要約を取得することも可能です。
また、Phone(電話)の録音設定を有効にすると、通話音声をNotes上に記録することができます。操作は、通話中に録音ボタンをタップするだけ。文字起こしにも対応しており、通話終了後に会話内容を振り返ることができます。
英語音声の文字起こし性能は?
英語音声は、幅広いシーン(動画、会議、会話・・)の文字起こしに対応しています。私の印象ですが、精度はLive Captionsよりも高く、録音内容を概ね理解することが可能です。
日本語音声の文字起こし性能は?
一方で、日本語音声の文字起こし精度は、英語と比較するとかなり劣ります。私が試した限りですが、対応可能な音声はニュースやスピーチ、録音目的で吹き込む自分の音声など、抑揚やリズムが一定で、音質が良いものに限られます。
通話音声(日本語)の文字起こしの性能は?
通話音声は、話者ラベル付きで文字起こしされるため、誰が何を話したか分かるようになっています。所々で内容が途切れる場合もありますが、概ね内容を振り返ることができます。
文字起こしが不十分だと、要約の精度は落ちる
なお、Apple Intelligenceによる要約は、録音音声ではなく、文字起こしされたテキストデータが要約対象になります。そのため、音声が不明瞭で文字起こしできなかったり、文字起こしの精度自体が悪いと、実用的な要約を取得することは難しくなります。
Notes 録音・文字起こし・要約の手順
では、録音から要約取得までの手順を、実際に試していきます。
- 言語を設定する
- 新規メモを作成する
- 録音を開始する
- 文字起こしする
- 要約する
1. 言語を設定する
Home画面から、 Settings(設定)→ General(一般)→ Language & Region(言語と地域)の順に進み、iPhoneの言語設定を録音する言語に切り替えます。
2. 新規メモを作成する
Notesを起動して、右下のノートアイコン(以下画像を参照)をタップして、新規メモを作成します。

このアイコンをタップ
3. 録音を開始する
クリップアイコン → Record Audio(オーディオを録音)→ 録音ボタンの順にタップして、録音を開始します。
4. 文字起こしする
録音中、または録音後に左下の吹き出しアイコン(以下画像を参照)をタップすると、文字起こしが表示されます。

このアイコンをタップ
5. 要約する
文字起こしの表示画面で、Summary(要約)をタップすると、要約を取得できます。
なお、要約はApple Intelligenceで生成するため、iPhoneの言語設定とSiriの言語設定を同じ言語に揃え、Apple Intelligenceを事前に起動しておく必要があります。
通話録音・文字起こし・要約の手順
次に、通話録音から要約取得までの手順を、実際に試していきます。
- 言語を設定する
- 録音設定を有効にする
- 通話中に録音ボタンをタップする
- 文字起こしする
- 要約する
1. 言語を設定する
Home画面から、Settings(設定)→ General(一般)→ Language & Region(言語と地域)の順に進み、iPhoneの言語設定を録音する言語に切り替えます。
2. 録音設定を有効にする
Home画面に戻り、Settings(設定)→ Apps(アプリ) → Phone(電話)の順に進み、Call Recording(通話録音)をオンに切り替えます。

「通話録音」をオンに
3. 通話中に録音ボタンをタップする
通話中に左上のアイコン(以下画像を参照)をタップすると、録音がスタートします。相手には「録音しています」の音声で、録音していることを通知します。

このアイコンをタップ
4. 文字起こしする
通話終了後、録音データが記録されているNotesを開いて、左下の吹き出しアイコンをタップすると、話者ラベル付きの文字起こしが表示されます。
5. 要約する
文字起こしの表示画面で、Summary(要約)をタップすると、要約を取得できます。
なお、要約はApple Intelligenceで生成するため、iPhoneの言語設定とSiriの言語設定を同じ言語に揃え、Apple Intelligenceを事前に起動しておく必要があります。
まとめ
Notes(メモ)アプリに録音・文字起こしの機能が追加され、iPhoneでの音声データ管理が一層便利になりました。Phone(電話)の録音設定を有効にすると、通話記録をNotes上に残すことも可能です。ただ、文字起こしの精度は言語によって異なるため、使用の際は注意が必要です。
関連記事はこちら //


