TL;DR
– iPhoneの「Require “Siri” for interruptions」は、Siri向けのアクセシビリティ機能
– VoiceOverやVoice Controlの音声、その他外部音声によるSiriの誤認識を防止する
Siriの「Interrupt」設定を上手に使おう
iPhoneの「Require “Siri” for interruptions(中断するには “Siri” を必要とする)」は、VoiceOverやVoice Controlの音声、ユーザーの声、その他意図しない外部音声によるSiriの誤作動を防止する機能です。
意図しない中断を防ぐ
SiriのChatGPT連携※を使用していると、よく長い回答が返ってきます。例えば、
- 「大規模言語モデルの作り方は?」
- 「どうして空は青いの?」
のようなリクエストだと、全文の読み上げ終了まで少し時間がかかります。
しかし、途中で意図しない音声(ex. 「止めて」「今日の天気は?」「音楽かけて」)が入ってしまうと、Siriは「自分へのリクエスト」と誤認識して、回答を止めてしまう場合があります。
このような中断を回避したい時、「Require “Siri” for interruptions(中断するには”Siri”が必要)」が役に立ちます。
※ SiriのChatGPT連携には、Apple Intelligenceが必要です。詳細は、こちらの投稿をご参照ください。
他の音声を受け付けない
「Require “Siri” for interruptions(中断するには”Siri”が必要)」を有効にすると、Siriは「Hey, Siri」または「Siri」と呼びかけない限り、他の音声を認識しません。
つまり、設定が有効の時は、「Hey, Siri、(リクエストの内容)」の形式でリクエストしない限り、Siriは中断することなく回答を続けることになります。
ただ、ChatGPTのVoice ModeやGemini LiveのUXに慣れたユーザーは、「Interruptする際に Hey, Siri を言うのは面倒」と感じるかもしれません。その場合は、この設定をOffにして、テンポ良く会話を進めることも可能です。
状況に応じてOn/Offを切り替えると、良いUXに繋がります。
設定手順
「Require “Siri” for interruptions(中断するには “Siri” を必要とする)」の設定は、以下の手順で行います。
- アクセシビリティの設定項目を開く
- 切り替えボタンを操作する
1. アクセシビリティの設定項目を開く
iPhoneのHome画面から、Settings(設定)→ Accessibility(アクセシビリティ)→ Siri の順に進みます。
2. 切り替えボタンを操作する
「Require “Siri” for interruptions(中断するには “Siri” を必要とする)」の右にあるボタン(以下画像を参照)で、On/Offを切り替えます。

On/Offの切り替えボタン
まとめ
「中断するには “Siri” を必要とする」は、Siriの誤認識を減らし、より快適な操作を可能にするアクセシビリティ機能です。ただ、テンポ良く会話を進めたい場合は設定をOffにするなど、状況に応じた使い分けが必要になります。
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