TL;DR
– Geminiを日常・仕事シーンで活用するアイデアをシリーズで紹介
– 今回は「Google Maps + Keep」の2つを使って、幹事メールの文面を作成する
– リクエストをスムーズに進めるコツは「step-by-step」
「要返信メッセージ」をAIで作成
Geminiアプリは、Apps(アプリ)の設定を有効にしておくと、
「Google Mapsで近くのレストランを検索 → 友人にメッセージで送信」
のようなリクエストを、会話形式で処理することができます。Apps(以下参照)の組み合わせ次第で、様々なタスク処理に応用することが可能です。
使用可能なApps一覧:
- Google Workspace(Gmail、Calendar、Keep、ToDoリスト、ドキュメント、ドライブ)
- Messages
- Phone
- Google Home
- ユーティリティ(タイマー、アラーム、写真撮影、音量調節など)
- Google Flights
- Google Hotels
- Google Maps
- Spotify
- YouTube
- YouTube Music
4回の音声リクエストで完了
今回はこの機能を活用して、宴会を取り纏める幹事メールを作成してみたいと思います。実行するリクエストは、
- Google Mapsで居酒屋を検索する
- メール作成に必要な情報をリストアップする
- 幹事メールの文面を作成する
- Google Keepに保存する
の4つです。
この方法は、Geminiに作成してもらった「幹事風のメール文章」を一旦保存して、MessagesやGmailなどで使用することを想定しています(本来なら送信作業まで済ませたいんですが、複数宛先に一斉送信する良い方法が見つかりませんでした)。
エラーを減らすコツ
Appsを使うリクエストは、どうしても「まとめてリクエストする」という手法を試したくなりますが、
「Googleマップ①でレストラン検索して、xxにメッセージ②を送信したら、音楽③かけて」
のような複数のAppsを跨ぐリクエスト(この場合は3つ)は、エラー発生の確率がどうしても高くなるため、個人的にはあまりオススメしません。
ここでの優先事項は、「AIが正しく処理を実行すること」に尽きます。そのための最適な手法は、やはり「step-by-step」。リクエストを1つずつ順に進めていくことが近道になります。
試してみよう
では、居酒屋検索から文面の保存まで、一連のリクエストを試していきます。
- Appsの事前設定を完了する
- Google Mapsで居酒屋を検索する
- 必要な情報を絞り込む
- 幹事メールの文面を作成する
- 文面を保存する
1. Appsの事前設定を完了する
まず、こちらの投稿を参考にしながら、GeminiのApps(アプリ)設定で、Google WorkspaceとGoogle Mapsを有効にします。
2. Google Mapsで居酒屋を検索する
Geminiを起動して、「神田周辺の、星4.2以上、10人以上座れる席が予約できる居酒屋を、いくつか探して」のように言って、お店を検索します。評価などの情報は、Google Mapsのデータが基になります。
3. 必要な情報を絞り込む
候補の店が見つかったら、「1番目と3番目の店の、評価、宴会コースの種類、駅からの経路の情報をまとめて」のように言って、メール作成に必要な情報を抽出します。

店の詳細情報をリストアップ
4. 幹事メールの文面を作成する
続いて、「ビジネスフレンドリーな文面に、この情報を追記して、店と日程の候補を聞く、宴会幹事のメールを作成して」のように言って、文面を作成します。

「幹事風」メールの文面作成
5. 文面を保存する
最後に、「この文面をKeepに保存して」のように言って、内容を保存します。
まとめ
Geminiアプリは、一連のリクエストをアプリ内で完結させることができます。今回は幹事メールの作成を例に挙げましたが、使い方次第で他の日常・仕事シーンにも応用することが可能です。
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