TL;DR
– Notes(メモ)アプリの録音・文字起こし機能は、日本語・英語を含むマルチ言語に対応
– Apple Intelligenceを使用すると、文字起こしの要約を取得できる
MacのNotesで録音・文字起こし
macOS Sequoia 15.0から、Notesアプリに録音と文字起こしの機能が追加され、音声データが一層管理しやすくなりました。Apple Intelligenceを使用すると、文字起こしの要約を取得することもできます。
英語音声の文字起こし性能
英語音声の文字起こしは、幅広いシーン(動画、会議、日常会話・・)に対応しており、録音を聞かなくても概ね内容を把握することが可能です。
日本語音声の文字起こし性能
一方で、日本語音声の文字起こしは、英語と比較するとかなり劣ります。私が試した限りですが、対応可能な音声はニュース、スピーチ、録音目的で吹き込む自分の音声など、抑揚やリズムが一定で、音質が良いものに限られます。
文字起こしが不十分だと、要約の精度は落ちる
また、Apple Intelligenceで要約を取得するためには、精度の高い文字起こしデータが必要になります。内容が所々で途切れていたり、文字起こし自体が正しく処理されていないと、実用的な要約を取得することは難しくなります。
使用手順
では、録音から要約取得までの手順を、実際に試していきます。
- アプリの言語を設定する
- 録音する
- 文字起こしする
- 要約する
1. アプリの言語を設定する
まず、Notesアプリの言語設定を、録音で使用する言語に切り替えます。方法は、以下の2つがあります。
Macの言語設定を切り替える
System Settings(システム設定)→ General(一般)→ Language & Region(言語と地域)の順に進み、Preferred Languages(優先する言語)を録音する言語に切り替えます。
Macの言語設定を変更することで、Notesの言語設定も自動で切り替わります。
Notesの言語設定だけを切り替える
System Settings(システム設定)→ General(一般)→ Language & Region(言語と地域)の順に進み、一番下のApplications(アプリケーション)までスクロールします。
次に、➕アイコンをクリックして、Notes(メモ)と録音する言語を選択したら、Add(追加)をクリックします(以下画像を参照)。
この方法ならMacの言語設定はそのままで、Notesの言語設定だけを変えることができます。

「➕アイコン」をクリック

アプリと言語を選択して「追加」をクリック
2. 録音する
Notesを起動して新規メモを作成し、オーディオアイコン(以下画像を参照)→ 録音ボタンの順にクリックすると、録音がスタートします。

このアイコンをクリック
3. 文字起こしする
録音中、または録音後に、左下の吹き出しアイコン(以下画像を参照)をクリックすると、文字起こしが表示されます。

吹き出しアイコン
4. 要約する
文字起こしの表示画面で、Summary(要約)をタップすると、要約を取得できます。なお、要約を取得するためには、Apple Intelligenceを事前に起動しておく必要があります。
まとめ
Notes(メモ)アプリに録音・文字起こしの機能が追加され、Macでの音声データ管理が一層便利になりました。ただ、文字起こしの精度は言語によって異なるため、使用の際は注意が必要です。
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