iOS17とSiri: ウェイクワードの短縮化、その他複数の新機能を発表

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TL;DR

– iOS17のSiriには「ウェイクワードの短縮化」「連続コマンド処理」などの新機能が実装されている
– 地域、言語、iPhone機種により利用できない機能がある

iOS17とSiri: ウェイクワードの短縮化、その他複数の新機能を発表

複数の新機能が登場

 2023年6月のWWDCで発表されたiOS17の正式リリースに伴い、Siriにも複数のアップデートが発表されています。

アップデートには、地域、言語、またはiPhone機種により、利用できないものも含まれています。

詳細は、Appleのサイトをご確認ください。

  1. ウェイクワードから「Hey, 」を削除(「Hey, Siri」も使える)
  2. 1回のウェイクワードで、複数のコマンド処理が可能に
  3. サイト内容の読み上げ
  4. 電話 or FaceTimeの途中でも、Siriを呼び出せる
  5. 音声でAppを指定しなくても、メッセージ送信が可能に
  6. Siriの会話速度を調整
  7. StandByモードで、音声コマンド結果を画面表示

1.「Siri」だけ

 ウェイクワードが非常にシンプルになります。

 「Hey, 」が削除され、これからは「Siri」だけで呼び出せるようになります(「Hey, Siri」も同様に使える)。

Siriのウェイクワード短縮化

2. 連続コマンド

 Siriも連続してコマンドを処理できるようになります(AmazonやGoogleは実装済み)。

 例えば、「テキストメッセージを送って」の後に、再度ウェイクワードを言わなくても「リマインドして」と指示することが可能になります。

 ただ、この機能は意図しない音声認識を誘発する可能性があります。

3. サイト読み上げ

 SafariのReader Modeと互換性のあるサイトで、「サイトを読み上げて」の音声コマンドを実行できるようになります。

4. 電話、FaceTimeの途中でSiriを呼び出す

 通話中にSiriを使用しても、Siriを呼び出す自分の音声は相手側に聞こえるが、Siriの音声は相手に聞こえない仕様になっているようです。

5. メッセージApp名の省略

 メッセージ以外のApp(ex. LINE、WhatsApp)にテキスト送信する場合、これからはApp名を省略した音声コマンド(ex.「(連絡先)にテキストを送信」など)が可能になります。

6. 会話速度の調整

 0.8x – 2.0xの範囲で、Siriの会話速度を変更することができるようになります。

Siriの読み上げ速度変更

7. Stand ByでSiriを使用する

 Stand Byは、充電中のiPhoneをスクリーンとして使用できる機能です。

 Stand By中にSiriを使用すると、iPhoneがSmart Displayの代わりになって、視覚的な情報を提供することができるようになります。

まとめ

 iOS17の正式リリースに伴い、Siriにも複数のアップデートが発表されました。

 ただ、日本で全面展開されるのは少し先の話になりそうです。

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