AmazonがSkill開発者向けマネタイズプログラムの一部終了を発表: 「Alexa AI」に向けた準備が進む
開発者リワードプログラム & AWSクレジット
Amazonは、Alexaスキル開発者向けのマネタイズプログラムである「Alexa Developer Rewards」、及び「AWS promotional credits for Alexa」の2つを、2024年6月30日で終了すると発表しました。
複数報道(engadget, The Verge)が、同様の内容を伝えています。
Alexa Developer Supportに問い合わせたところ、マネタイズプログラムの終了に関しては、対象の開発者にメールで直接連絡しているようです。
Skill開発のピークは終焉
今回終了が発表された「Alexa Developer Rewards」は、2017年(日本では2018年)にスタートしたプログラムです。
人気のあるスキルに対して、Amazonが月毎に報酬を支払う同プログラムは、当時のAlexaユーザー、及びスキル数の急拡大もあり、大きな注目を浴びていました。
しかし、2020年以降はスキル開発が徐々に縮小傾向になり、AmazonもAlexa部門のlayoffを進めるなど対応に追われていました。
今回の終了アナウンスは、Alexaスキル開発が下火となっていたことを、改めて印象付ける形となります。
in-skill purchasingは継続
一方で、スキル内コンテンツを販売する「in-skill purchasing(ISP)」については、引き続き継続する方針のようです。
Alexa Developer Supportの方からも、存続するマネタイズ方法の1つとしてご教示頂きました。
新時代へ向けた地均し
Amazonは、2023年9月にLLM搭載の新Alexaをアナウンスしていますが、正式リリースに関する多くの詳細は、依然として未発表のままです。
しかし、今回のマネタイズプログラム一部終了は、「新Alexaに向けた地均しではないか?」と、個人的には考えています。
- 新Alexaでは、既存のスキルを引き続き使用できるのか?
- LLM仕様のスキル、及び新しいスキル開発プログラムは?
- 新Alexaの料金体系はどうなるのか?
今後の展開に注目が集まります。
まとめ
Amazonは、Alexaスキル開発者向けのマネタイズプログラムを一部終了すると発表しました。これは、LLM搭載の新Alexaリリースに向けた「legacy処理」であると、個人的には理解しています。
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