SiriでChatGPTを操作する: ブラウザを開かなくても質問可能なShortcuts UIを作成する

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Alexa・Gemini・Siri
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TL;DR

– AppleのShortcutsを活用して、 ChatGPT専用のUIを作成する
– コマンドをカスタマイズすれば、会話履歴の反映や保存も可能

SiriでChatGPTを操作する: ブラウザを開かなくても質問可能なShortcuts UIを作成する

簡易検索ならこれでも十分

 AppleのShortcutsを活用すると、デスクトップ上にChatGPTを呼び出すことができます。

 作成には、ChatGPTのAPIキー(有料)が必要になります。

ChatGPTプロンプトをSiriで入力する画面

プロンプトを音声入力する
ChatGPTプロンプトをデスクトップ上でタイプする画面

プロンプトをタイプ入力する

 今回取り上げるShortcutsは、

  • SiriでChatGPTにアクセスし、音声出力する
  • タイプ入力でChatGPTにアクセスし、テキスト出力する
  • 出力内容の保存
  • 直前の質問・回答を記憶(会話履歴機能

 の4つが可能となっています。

 長めのcodingや分析など、step by stepで進めていくような作業には不向きですが、簡単な要約、短いcodeサンプルの出力、アイデアの補足など、ちょっとした調べ物には重宝します。

Shortcuts

 今回の実装には、AppleのShortcutsを使用します。

(コラム)Shortcutsとは?

 Shortcutsは、事前に設定したコマンドを処理する機能です。

 私は、ChatGPTの他にも、以下のようなShortcutsを作成して、日々使用しています。

  • 興味のある最新論文を検索して、Slackに送る
  • Amazon S3のデータを一括消去する

 コマンドの設定は、以下のようなShortcutsのUIで行います。

 Shortcutsを起動して右上の➕ボタンを押すと、作業画面が立ち上がります。

Shortcuts画面
Shortcutsの作成画面1

 右メニューから必要なアクションを選択して、左にドラッグし処理内容を設定していきます。

 完成したアクションは以下のように表示され、上から順に実行されるようになっています。

 この例は、音声入力したテキストを、指定した宛先へ送信するShortcutsです。

Shortcutsの作成画面2

Shortcutsの作成手順

 作成手順は、以下の動画に収録しています。

注1. APIキーの入力

 ChatGPTのAPIキーは、正確に入力します。

 以下のように、「Bearer」の後に半角スペースを入れて、取得したAPIキーをそのまま貼り付けます。

Shortcutsの設定画面1
注2. テキストの調整

 出力内容を調整したい場合は、以下のテキスト箇所を変更します。

Shortcutsの設定画面2
注3. 質問・出力内容はiCloud DriveのShortcutsに保存

 動画の通り設定すると、私のMacbook上では、質問・出力内容がiCloud Driveに.txtで保存されます。

icloud出力画面

Shortcuts完成図とデモ動画

 以下の動画からShortcutsの完成図、及びデモをご覧頂けます。

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